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japanese.china.org.cn |23. 09. 2022

<国交正常化50周年>劉延東氏:中日関係の未来を切り開く4つの提案

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中国網日本語版  |  2022-09-23

 9月29日には中日国交正常化50周年記念日だ。中日双方は50年に渡り、各分野の実務協力で多くの成果を手にしたが、複雑な国際情勢を受け両国関係は多くの壁と困難を迎えた。この重要な歴史の節目において、両国の政界要人と専門家・学者が多くの場で中日関係の50年に渡る発展の歩みと経験を振り返り、初心を温め未来を見据え、新時代の要求に合致する中日関係の構築に関する考えと展望について語った。


 元中国国務院副総理、国際儒学連合会会長の劉延東氏:中日関係の未来を切り開く4つの提案

 


 中日両国の古い世代の指導者は卓越した戦略的知恵と政治の勇気により、東西冷戦の対立による断裂を乗り越え、手を携え努力し両国の国交正常化を実現し、中日関係の新たな歴史のページをめくった。我々は歴史的・弁証法的思考、国際戦略的思考の高みから中日関係の大きな流れを認識・把握し、中日関係の初心を絶えず温め定義することを踏まえた上で、中日関係の未来を積極的に見据え切り開くべきだ。これについて私は次の4つを提案する。

 

 (一)平和と友好を堅持する。中日は互いに重要な隣国だ。平和と友好を堅持し、対抗的な考えを捨て、「互いに脅威とならず、互いに協力パートナーになる」「相手国の平和的発展を相互支持する」といった重要な共通認識を実践する。両国の未来の関係がより道義的で善意ある友好的な基礎の上に成り立つようにする。

 

 (二)約束遵守を堅持する。中日関係の発展にとって重要な節目を迎え、中日が両国関係における騒音と妨害を取り除くためには、両国の政治的な相互信頼の維持を立脚点とし、4つの政治文書の原則と共通認識を守るべきだ。大きな是非に関わる問題、特に歴史や台湾など中日両国の相互信頼の根幹に関わる敏感な問題をめぐりあいまいにならず、後退しない。

 

 (三)互恵とウィンウィンを堅持する。双方は各自の発展及び地域全体の発展の需要を見据え、ガバナンスを志向とし互恵を原則とし、協力分野を拡大し協力水準を高めるべきだ。同時に地域ひいては世界に目を向け、公平で開放的な貿易・投資環境と安全で安定的な産業チェーン・サプライチェーンを共に守り、中日関係の互恵・ウィンウィンに新たな時代の内容を与える。

 

 (四)文明の相互学習を堅持する。我々は文明の相互学習の高みから、科学・教育・文化・保健・民間交流などの面で各レベル・各分野の交流と協力を持続的に強化するべきだ。積極的な民意と社会の雰囲気を醸成し、徐々に心のわだかまりを解消し、信頼の赤字を削減し、民心相通を深める。両国の国民、特に若い世代により理性的かつ客観的に相手側の発展を見据えさせ、中日関係だけではなくアジア文明の発展、アジア運命共同体の構築に向け貢献させる。

 

 中日両国は初心を忘れず、両国関係発展の既存の成果と貴重な経験を惜しみ、積極的に守るべきだ。平和と友好、互恵協力の旗を高く掲げ、「新時代の要求に合致する中日関係」の構築に取り組む。中日関係の未来の発展に、より時代的な新しい中身、新しい議題、新しい境界を与える。


  「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年9月23日