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japanese.china.org.cn |28. 09. 2022

程永華氏:友好の光で未来に輝きを

タグ: 50周年 共同声明 運命共同体
人民中国  |  2022-09-28

中日友好協会常務副会長 程永華=文

 今年は中日国交正常化50周年。この節目の年に、中日関係はこれからどちらの道を進むのかという課題について、40年以上外交関係の仕事に携わってきた私は思いに沈んだ。 


 1972年から2008年、中日両国の政府間では「中日共同声明」「中日平和友好条約」「平和と発展のための友好協力パートナーシップの構築に関する中日共同宣言」「『戦略的互恵関係』の包括的推進に関する中日共同声明」が署名され、また発表された。国交正常化が実現し、両国の親睦友好の新たな一ページがつづられ、今までの50年間の全体的に前向きな発展のために明確な枠組みが作られた。 


 この半世紀、両国の首脳間で達成された一連の重要なコンセンサスと、両国各界の有識者の努力によって、中日関係の発展は世界の注目を集める成果を上げてきた。昨年の二国間貿易額は3714億㌦の歴史的記録を作り、新型コロナ前の人の往来は年間1200万人に上り、友好都市は260余組に及び、共同の利益がますます拡大している。 


 とりわけ2008年の四川汶川大地震や11年の東日本大震災、20年から始まった新型コロナウイルス感染症に直面し、両国の国民たちは助け合って難関を共に乗り越え、運命共同体の精神を実践する感動的な一章をつづった。 


  

 2020年に発生した新型コロナウイルス感染症に立ち向かう中、中日双方は手を携えて互いを助け合い、「山川異域 風月同天」の心温まる一幕が見られた(新華社)   


 だが、中日関係発展の歩みは決して順風満帆とはいえない。とりわけ目下、過去百年にはなかった国際情勢の変動とパンデミックが重なり、世界は激動と変革の時期に入り、中日関係も岐路に立っている。中日両国が和すれば共に利し、争えば共に損するということは、歴史と現実によってすでに十分に証明されている。国際情勢の不確実性が高まるほど、中日双方は国交正常化の初心を銘記し、平和への信念を固く守り、時代の発展の流れに順応し、戦略的な一貫性を保ち、より成熟して安定した中日関係を築き上げる必要がある。   


 そのため、中日両国はまず、約束を守り、両国関係の安定した発展の礎を構築すべきだ。双方は相手国の発展に対し理性的な姿勢を取り、両国関係の政治的基礎に関わる重大でデリケートな問題において、中日の四つの政治文書と四つの原則的共通認識を順守し、両国関係の得がたい発展の成果と正しい発展方向を守るべきだ。 


 また、小異を残し大同につくことを堅持し、イデオロギーによる小さなサークルづくりをやめるべきだ。双方は相互尊重の精神をもって、内政不干渉などの国際関係の原則を守り、イデオロギーの相違によって両国の正常な往来と協力が妨げられないように努力する必要がある。 


 第三に、友好を堅持し、両国関係の民意の土台を絶えず固めていくべきだ。双方は地理的に近く、文化的にも親近感を持つ独特な優位性を発揮し、青少年交流を含む各分野の友好交流を幅広く展開し、両国民の感情を深めていくべきだ。 


 最後に、手を携えて協力を推進し、互恵・ウインウインのパートナーであり続けるべきだ。双方は相手国の発展プロセスに積極的に関わり、世界経済の回復や地域と世界の平和と安定した発展を守るためにしかるべき貢献を果たすべきだ。 


 中日両国の首脳はすでに、新時代の要求に合致する中日関係の構築を促進する上で重要な合意に達し、両国関係の発展に方向と目標を示した。中日双方が、平和友好に対する固い信念と心こもった協力・ウインウインの姿勢をもって、両国関係の次の50年の健全な発展のために共に努力することを願っている。