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japanese.china.org.cn |13. 12. 2022

85年が過ぎても歴史の痛みを忘れず 南京大虐殺の歴史の伝承者たち

タグ: 南京大 虐殺
中国網日本語版  |  2022-12-13

 南京大虐殺の生存者の馬庭宝さんが、「嘆きの壁」に親族の名前を探した。新華社記者・蒋芳撮影

 南京大虐殺の犠牲者の名が記された壁は民間で「嘆きの壁」と呼ばれている。そこには1万665人の犠牲者の氏名が刻まれている。そのすべての氏名の裏側には、一家離散の惨劇が隠されている。

 侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館は4月13日、今年亡くなった生存者の「消灯」追悼式を開いた。新華社記者・李博撮影

 生存者は残り54人のみとなった。今年は新たに7人の生存者がこの世を去った。冷たい数字の変化は、あの痛ましい歴史の証人が失われていることを示している。

 今年8月15日、第1陣・13人の南京大虐殺歴史記憶伝承者が認定された。これは生存者の次の世代が歴史の記憶を伝承し、歴史の真相を伝えるバトンを正式に受け取ったことを意味する。

 「歴史を覚え、恨みを覚えない」「過去の苦難を忘れれば未来の災いを招く」亡くなった生存者の李秀英さん、極東国際軍事裁判所の中国人裁判官の梅汝璈による警告は、今も侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館(南京大虐殺紀念館)の展示ホールの目立つ場所に掛けられており、高らかに鳴り響いている。

 南京市委員会宣伝部副部長、同記念館館長の周峰氏は、「南京大虐殺の歴史は中華民族の深く重い苦難、中国人の永遠の痛ましい記憶だ。この悲惨な歴史は、心は光明に向かっても暗闇を決して忘れてはならないと、世界の人々に永遠に警告している」 と述べた。

 「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年12月13日