感染対策が新たな段階に　中国社会で生命の大躍動が始まる

文=小林正弘

清華大学法学博士

Genuineways Law Firmパートナー

　習近平国家主席が2023年新年の挨拶の中で、「感染症の拡大以来、私たちは終始一貫して「人民至上」「生命至上」の理念を貫き、科学的かつ的確な感染対策を堅持し、状況の変化に応じて感染対策を調整し、人民の生命の安全と健康を最大限に守ってきました」と述べた。

　中国でコロナウィルスの感染拡大が確認されてから今に至るまでの3年間、中国では世界で最も厳格な防疫措置によってコロナウィルスによる犠牲者を最小限に食い止めてきた。現在、感染対策は新たな段階に入ったが、中国人はその変化に素早く適応する力強さを備えている。市民は互いに風邪薬、解熱剤および自身の体験をシェアし、医療関係者が艱難辛苦を顧みず、持ち場をしっかりと守っている。

　北京で生活する筆者も家族全員がコロナに感染し、周りの友人や同僚もほぼ感染した。そして、年末から地下鉄にも人が増え、道路にも車が戻ってきた。1か月近くほぼ営業停止状態だったショッピングモール、レストランにも活気が戻り始めた。年末に訪れたショッピングモールの地下駐車場はほぼ埋まっており、2023年の元旦には友人達とレストランで食事をした。コロナが話題になることはなく、これからのビジネスや生活について大いに語り盛り上がった。悲しみを乗り越え、力強く前進するマグマのようなエネルギーがあらゆる悲観的な観測を覆すことだろう。

　冬は必ず春となる。2023年、中国はスピーディーに経済復興を成し遂げ、また世界経済へ大きな活力を注ぎ込むことだろう。3年間眠っていた14億の民衆の生命の大躍動がすでに始まっている。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年1月3日