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japanese.china.org.cn |28. 03. 2023

小林正弘氏:私の北京地下鉄ライフ-近未来的地下鉄駅編

タグ: 地下鉄 デザイン 近未来 文化 細部
中国網日本語版  |  2023-03-28

 最近は北京の地下鉄も19号線まで拡張され、複数のルートから目的地への最短ルートを選ぶ際には地図アプリが欠かせない。先日、終電間際に地下鉄に乗り込むと、いつものルートはすでに終電となっており、今まで乗ったことのない新設19号線経由のルートがアプリに表示された。藁をもつかむ思いで19号線積水潭駅に駆け込むと、そこには中国の近未来を想像させる先進的な構内デザインと最新鋭の関連設備があり、未来へタイムスリップした錯覚を覚えた。

 明るく清潔感に富む構内には水墨風の風景画や切絵など中国の伝統文化が現代的な手法で表現されている。他方で、若者を中心に人気爆発中のPOPMARTキャラクターやコードレスイヤホンなどを購入できる自動販売機まで設置されている。そこから現代中国人の高い文化性と普段の生活スタイルが見えてくる。構内案内図や駅周辺地図も立体的で分かりやすいものになっている。北京の地下鉄はいつの間にこんなに進化したのだろう。

 そんな感慨に浸るのも束の間、ホームに入ってきた地下鉄に乗り込むと更なる驚きが待っていた。横並びのはずの席が縦並びの一人席になっている。内装もなんとなく高速鉄道を思わせる高級感がある。最新式の停車駅説明液晶パネルや目立つ位置に置かれた透明の消火器ケースなど、通常の地下鉄車両に比べ利便性が格段にグレードアップしている。デザインだけでなく細部の利便性にも配慮しながらダイナミックに進化を続ける北京地下鉄。北京ライフの新たな楽しみを見つけた終電地下鉄一人旅となった。

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