中日両国> |
japanese.china.org.cn |18. 04. 2023 |
中日関係の積極的な発展、海洋運命共同体の構築
中国社会科学院東中国海問題研究センターと中国社会科学院日本研究所が共催する「中日海洋関係と海洋共同体の構築」国際学術シンポジウムが18日、北京市で開催された。中国社会科学院の甄占民副院長は開幕式のあいさつで、「中日海洋関係の発展は、中日関係の昨日と今日と明日を反映する。海洋問題をめぐる、新時代の要求に合致する建設的で安定的な中日関係の構築は、中日両国の政府及び社会各界の胸襟、知恵、責任感が試される」と述べた。甄氏の発言内容は下記の通り。
海洋運命共同体の構築について、両国は歴史の大勢を把握し、時代の流れに順応し、共に協議し共に建設し共有するという原則を堅持する必要がある。一国主義、覇権政治、ゼロサム競争などの時代遅れの考えと行為を捨てるべきだ。具体的には、両国は次の3つの取り組みが可能だ。
(一)海洋安全を共に守る。中日両国は「互いに協力パートナーになり、互いに脅威にならない」という政治の共通認識を堅持し、約束を重んじ、既存の政治の原則及び共通認識をしっかり守り、相手側の中核的な利益及びボトムラインに挑戦しない。合理的な海洋安全の懸念を相互尊重し、海洋権益をめぐる食い違いを棚上げにし、効果的に管理し、合理的な手段による漸次的な解決を目指す。共同・総合・協力・持続可能の安全観を守り、対抗せず、相互信頼を促進し、危機意思疎通メカニズムを整備する。地域安全協力を強化し、周辺諸国と共に海上の脅威及び挑戦に対応する。海洋衝突の防止、海上犯罪撲滅、海洋災害対策などの新しい安全分野で積極的に協力する。
(二)海洋発展を共に促進する。中日は経済・人文協力分野の基礎が厚く、潜在力が高いが、同時にいずれも自国の海洋発展戦略を推進している。中日は戦略的な連結と政策の調整を強化し、かつ政府と民間の力を集め協力の成果を大きく確かなものにするべきだ。同時にアジア諸国が相互接続と互恵協力を強化するようけん引し、海洋科学技術研究の新たなトレンドを広め、海洋経済産業の新たな成長源を育成するべきだ。
(三)海洋環境を共に守る。中日は海洋環境の共同保護、海洋の持続可能な発展の促進という目標の下、海洋政策及び管理をめぐり対話と交流を強化し、相互学習するべきだ。また地域の多国間協力を積極的にけん引し、資源利用、汚染対策、気候変動、海洋カーボンシンク、漁業規定遵守、生態系及び生物多様性の保護、極地及び深海探査などの面で積極的な力を発揮するべきだ。各国と世界に有利な、長期的に有利な国際公共財を捧げるべきだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年4月18日