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japanese.china.org.cn |18. 09. 2023 |
「真実の歴史をより多くの人に」、日本の歴史研究者を訪ねて
「歴史は過去となったが、歴史が直視されず知られなければ、それらの事実は二の舞いを回避するための深い教訓になりにくい」中国侵略日本軍第731部隊(731部隊)の研究を長期的に自費で行っている明治学院大学国際平和研究所の松野誠也氏はこのほど、東京都で新華社の取材に応じた際に、日本社会が戦争の歴史を直視すること、真実の歴史を伝えることの重要性を再び強調した。松野氏の発言の要旨は下記の通り。
731部隊の中国における大量の文書が廃棄されたが、日本国内には戦時中に日本で残された、もしくは中国から運ばれた一部の文書が存在する。これらの史料から新たに「関東軍防疫給水部将校高等文官職員表」などが見つかり、「731部隊設立当初の編制及び規模」に関する研究資料の空白が埋まった。731部隊の罪に関する証拠がより十分になった。
新たに見つかった「関東軍軍馬防疫場軍官高等文官職員表」や「関東軍軍馬防疫場判任文官同待遇者職員表」などは、中国侵略日本軍第100部隊の関連資料だ。100部隊も細菌戦部隊で、731部隊と共に「悪魔の兄弟」と呼ばれる。100部隊に関する史料は現在非常に稀で、これらの史料は中国侵略日本軍の罪をさらに理解する上で重要な意義を持つ。
より多くの史料を発見することで、真実の完全な歴史により近づける。私は今後も、より多くの歴史の真相を究明し、真実の歴史をより多くの人に聞かせる。このような人類の悲惨な歴史の再演を許してはならない。それこそが私たちのような歴史研究者の重要な責任だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年9月18日