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japanese.china.org.cn |26. 10. 2023 |
「中日平和友好条約」締結45周年 両国関係の正しい軌道上での発展をけん引
今年は「中日平和友好条約」締結45周年だ。中日平和友好条約の歴史的な意義と現実的な価値について深く検討し、国際秩序が移り変わるなか同条約がいかに両国関係を正しい軌道上で安定的かつ健全的に発展させたかを積極的に考えるため、中国社会科学院が主催し中国社会科学院日本研究所と中華日本学会が事務局となる中国社会科学フォーラム(2023)・「中日関係と国際秩序」――中日平和友好条約締結45周年記念国際学術シンポジウムが25日、中国歴史研究院で開かれた。会議は中日平和友好条約が両国関係の発展の方向を示したことを明確にし、揺るぎない姿勢で友好協力を行う両国識者の積極的な態度と決意を十分に示した。
中国社会科学院の高翔院長は開幕式のあいさつで、「今日の締約記念で最も重要なことは、友好の初心を忘れず、使命と責任を担い続けることだ。これを踏まえた上で友好協力の信念を確固不動にし、両国の人々により良く福をもたらし、地域及び世界の平和と繁栄に恵みをもたらす」と指摘した。
高氏は、「中国は日本との関係発展を高度に重視しており、世界平和及び繁栄と両国の人々の共通の利益を立脚点とすることを堅持し、中日関係の健全な発展の新たな未来を切り開く。中日という2つの民族は永存し、相互交流も恒久のものだ」と強調した。
日本の福田康夫元首相はあいさつで、「日中両国は永遠の隣人で、友好協力は必然的な流れだ。双方は日中平和友好条約の締約の精神を銘記し、両国関係の健全で安定的な発展を促すべきだ。現在の複雑な国際情勢のもと、長期を見据え日中協力を推進し、両国の互恵協力の実現に向けたゆまず取り組み、世界の平和と判定のためより大きな貢献を成し遂げるべきだ」と述べた。
中国の呉江浩駐日大使は動画メッセージで、「中日の古い世代の指導者は45年前、中日平和友好条約締結という戦略的な決断に踏み切った。中日関係の政治と法律の基礎を築き、国際秩序と国際ルールを共に守る中日の意欲と決意を示した。双方は締約記念を契機とし、締約の初心を温め、条約の義務を果たすべきだ。中日関係の発展の歩みから知恵と啓発を汲み取り、平和友好協力の新たなページを書き続けるべきだ。世界の平和と安定を守り、国際的な公平と正義を守り、新たな時代背景で条約の精神に新たな中身を注ぐべきだ」と指摘した。
日本の垂秀夫駐中国大使も現場のあいさつで、「日中両国はいずれもアジアの大国で、両国関係の安定は両国の国民だけでなく、地域ひいては世界の平和と繁栄に資する。国際情勢の変動と両国関係に見られる各種リスク及び挑戦を見据え、日中は戦略的な高みから意思疎通と協力を強化するべきだ。45年前に締結された日中平和友好条約は、両国関係の前向きな発展の大きな方向を指し示した」と指摘した。
開幕式終了後、100人弱の中日問題専門家と学者がオンライン・オフライン結合により、中日平和友好条約の原点の回顧と思考、中日平和友好条約の中身の実践と発展、世界の大変革期における中日の協調をめぐり議論を掘り下げた。両国の相互理解及び信頼を促進し、両国関係の掘り下げと拡大を促すため貴重な意見を提供した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年10月26日