中日両国>
japanese.china.org.cn |11. 09. 2024

師村妙石さん:東アジアの文化交流を推進していくことは重要

タグ:
中国網日本語版  |  2024-09-11

写真は師村妙石さんが提供

国際交流展の「若山牧水、師村妙石書法篆刻藝術展」が8月14から24日にかけて、北京の中国美術館で開催された。

今回の芸術展は、詩・書・画・篆刻ともに精通し、中国近代で最も優れた芸術家と評価の高い文人である呉昌碩(1844~1927)の生誕180周年を記念し、中国美術館、日本中国文化交流協会が主催し、西泠印社、若山牧水記念文学館が共催したもの。

芸術展で作品を展示した日本の著名な篆刻家・アーティストの師村妙石さんは中日国交正常化直後の1972年10月に初めて中国を訪れ、周恩来総理に謁見した後、全精力を創作と中日文化交流に注ぎ、両国の文化交流に大きく貢献してきた。

師村さんはチャイナネットの取材に対し以下のように話した。自分は若い頃から約50年くらい呉昌碩先生の作品を学び、そして同じ故郷の宮崎県出身の若山牧水さんの素晴らしい和歌、詩と書に非常に興味を持ち、研究してきた。今回は呉昌碩先生の生誕180周年を記念し、呉昌碩先生と「近代日本の杜甫・李白」と呼ばれる若山牧水をテーマに作品を制作した。

今回の芸術展では、中国の子供たちが師村さんの指導のもとで、中国の漢字と漢字からできた平仮名を書いた。師村さんは彼らと交流し、「芸術に国境はない。そして互いの歴史文化を学び、相互理解を深めていくことを伝えたい」と話した。また、子供たちに明るい未来を託したいとも示した。

芸術から国を乗り越える友情を得た

周恩来総理と謁見した経験について、師村さんは「自分の人生のターニングポイントになった」と話す。その後、中国との書や篆刻の芸術交流をライフワークとして取り組み、今回は232度目の訪中だという。

師村さんは中国の書道界、篆刻界の関係者と深い絆で結ばれている。2年前に9時間半に及ぶ心臓の大手術を受け、中国の友人200名余りから激励のメールを受け取り、心のつながりというものの重要性を実感したと述べた。

東アジアの文化交流を推進していくことが重要

2025年~2026年は中日韓文化交流年で、師村さんは「書、篆刻の源流は中国にあり、中国に学び、そして創新することこそが芸術」だと話した。そして、東アジアの文化交流を推進していくことが重要だと考えている。若山牧水名歌八首の中日合同展で各地を巡回する予定。また、若山牧水が韓国で作った歌を新たに発表する方向で特別な準備をしていると明かした。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年9月11日