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表面だけの愛好。知ったかぶり。

昔、竜が大好きなことでよく知られていた葉公という人がいた。この人の部屋、服装、ひいては剣の飾りにはすべて竜の図案でいっぱいでした。

葉公のこうした竜に対する熱い思い入れは、とうとう竜王様の耳にも入ることになった。大いに感動した竜王様は、みずから葉公の家を訪ねることにした。竜王様は天空から降り、葉公の家まで飛んでいき、葉公の寝室の窓から中を覗き、しっぽを居間に垂らした。

ところが、竜王様が現れることにともない、黒い雲が垂れ込め、稲妻が光り、雷が鳴り、地面が揺れ、町が壊滅しそうになった。

竜が大好きだった葉公は、本物の竜を目にすると、感激するどころか、かえってたいへん怖くて慄き、さっさと逃げだしてしまった。

葉公が本当に好きだったのは、本物の竜ではなく、竜を描いた文様にすぎなかったのである。