ヨルダン王室のラニア妃は現在世界で最も高貴で美しい王妃だといわれている。1993年２月のある晩、ごく普通のパーティーがラニア妃の人生を180度変えることになった。この日一番興奮したのはラニア妃を誘った彼女の同僚かもしれない。入り口をくぐると、ラヒア妃はその日のパーティーの規格が少し高いことに気づいた。このパーティーの主催者は彼女の未来の主人になるヨルダンのプリンス、アブドゥッラー２世の姉だったのだ。そして、まるで童話の中で描かれるワンシーンのように、王子の視線が群集を通り越して彼女の視線と偶然合い、二人は３秒間見つめ合った。まるで300年のように長い長い３秒であった。