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japanese.china.org.cn | 03. 05. 2017

盲人医療按摩師・曲怡さん 中国医学で「心の目」開く

タグ: 青年 盲人医療按摩師

 



 米国人の学生に授業を行う曲怡さん

 

医師の道に進むまで

先天的な発育の問題により、曲さんは右眼を失明し、左眼の視力も低下した。だがそれは、専門である鍼灸や推拿の学習や研鑽に少しも影響してはいない。この道に進むことになった経緯について、曲さんは、「デザインに興味を持っていたが、目が悪かったので、中等専門学校(専門高校)に進んで鍼灸や推拿の専門を学ぶことにした」と少し残念そうに語る。

始めたばかりの頃はつまらなかった。大量の知識を暗記しなければならないだけでなく、解剖の授業で一度は不合格になった、鍼灸や推拿に本当に効果があるのかも、最初は半信半疑だった。だが学習を続け、患者に接触していくうち、鍼灸や推拿の治療効果を徐々にわかり始めた。

曲さんを最も信服させたのは、教室で発生したある事件だった。クラスメートが突然、てんかんを起こし、床に倒れて泡を吹いた。全身がけいれんしていた。ツボの知識を教えていた教師がすぐにこの生徒の人中(にんちゅう)を押し、顎の骨を両側から抑えた。けいれんは数分して止まった。教師がさらにこの生徒に鍼を施すと、生徒はまもなく意識を取り戻した。この事件は、曲さんを驚かせるとともに、鍼灸や推拿の不思議な効果を実感させ、自分の専門を少しずつ好きになっていった。

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