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japanese.china.org.cn |15. 06. 2019

西沙中建島を守る海軍兵士の「五彩の世界」

タグ: 西沙中建島 海軍兵士


「青春の緑」

 

 人も植物も、中建島に根を張るのは容易ではない。島にはもともと木が1本もなく、緑もなかった。40年以上前、海軍が15種、890本の苗を島に運んだが、環境が悪く、班長の巫瑞孔さんが植えた1本のモンパノキだけが生き延びた。当時23歳だった巫瑞孔さんは、現在は還暦を迎えている。

 

 土は、兵士が家族と会って戻るときに島に持ち込んだ。島の緑を増やすため、兵士は荷物を減らし、故郷から少しでも多く土を持ち帰った。中建島の土は20以上の省から島を守る兵士が青春と自らの手で持ち込んだもので、バビショウ、モンパノキ、ヤシの木、抗風桐など7000本以上の樹木を育て、南中国海のゴビを緑の島に変えた。

 

 1982年、島で最初となるヤシの木やバビショウなど約300本が生き延びた。20年後、当時生き延びた最初のヤシの木にヤシの実がなり、この貴重な実は栄誉室で大切に保管されている。

 

 1999年に島に行った兵士の邱華さんは数えきれないほど多くの木を育てた。最も長く島を守ってきた彼は現在40代で、2人の子供の父親になった。彼にとって、島の緑は過ぎ去った青春の色である。

 

 「強い心で自分の体を支え、暴風雨を蔑視する」。1本の抗風桐を育てた邱華さんはこのような詩を詠んだ。

 

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