6月23日、四川省珙県の避難所で住民と交流する王玉傑さん
6月22日、長寧地震から5日が経ち、合わせて20時間ほどしか眠っていない王さんはようやく帰宅した。台所は調味料が床にこぼれ、家の中はめちゃくちゃになっている。片付けている最中にまた地震があり、風呂にも入れず、片付けを終えずに王さんは派出所に戻った。
連日の余震に妻は怯えていた。四川地震の時、彼女は1人で家におり、向かいの病院が激しく揺れているのを目にし、そのトラウマが残っている。考えた末、王さんは妻を息子がいる重慶に生かせることにした。
2018年に喉頭癌の手術をした後、王さんは医師から「徹夜してはならない」、「放射線治療のために陽に当たってはならない」、「あまり話さないこと」の3つを言われていた。しかしここ数日、彼はこれらの言いつけをすっかり忘れていた。「現在の最大の望みはしっかり眠ること。しかし自分は警察官であり、この制服を着ているからには期待に背いてはならない」と王さんは話す。
王さんは孤独ではなく、災害を前に、「危険を自分で引き受け、安全をみんなに残す」という公安人民警察の共通の意志を持っている。連日にわたり救援の第一線で勤務し、警察官の制服を着て党の徽章をつけて闘う。彼らは余震や風雨があっても勤務し、街の巡回、交通整理、手続きサービスを行い、被災地の住宅地の秩序も維持している。
24日、珙県で雨が降り、王さんは「今日は夜中12時まで勤務しなければいけない」と、身なりを整えて再び避難所に向かった。