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japanese.china.org.cn |28. 08. 2021

大運河のほとりで「恐竜修復」を行う研究員

タグ: 恐竜 浙江自然博物院安吉館
中国網日本語版  |  2021-08-28


 浙江自然博物院安吉館にある、ほぼ完璧な状態の中国縉雲アンキロサウルスの骨の化石は来館者が必ず見る展示品である。これは中国南部で発見された保存状態が最も完璧なアンキロサウルスの化石である。

 これがばらばらの状態で1億年近くも地下に埋まっていたとは想像できない。浙江自然博物院の研究員と技術者はこの恐竜を修復した。

 彼らの「恐竜修復」作業室は京杭大運河のほとりの浙江自然博物院武林館の地下倉庫にある。



 浙江自然博物院研究館の職員の金幸生さんは、「化石の野外発掘は最初は大まかに、徐々に細かくやっていく。最初に機械で化石の周りの岩を切り落とし、石工と同じように手で作業し、少しずつ切っていく。化石が地層の中に少ししか見えていないときは、さらにどの方向に掘るか、いかに化石を傷つけないかは全て研究員の経験にかかっている」と述べた。

 恐竜の骨が地層の中で圧迫され、ばらばらになることもあり、完璧な恐竜の骨の化石を見つけることは非常に難しい。金幸生さんは、「多くの恐竜が体は大きいが頭は小さく、骨も非常に薄い。さらに、恐竜の頭の骨は小骨を組み合わせたようなもので、ばらばらになりやすい。頭が出土すれば、間違いなく博物館の宝になる」と話した。

 最後に完全な状態の恐竜の骨は鉄骨で支えるため、化石の修復は頭も手も使う作業で、石工、木工、溶接の技術も必要になるという。

 中国縉雲アンキロサウルスの化石は2008年から2014年にかけて浙江省縉雲県壺鎮で出土した。2013年から2019年まで、浙江自然博物院の4人からなるチームは5年かけて計5体、300パーツ以上のアンキロサウルスの化石を修復した。彼らは浙江省で初めてアンキロサウルスの尾の化石、ほぼ完全な状態のアンキロサウルスの頭の化石を発見し、大人と子供のアンキロサウルスの化石も発見した。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年8月28日