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japanese.china.org.cn |24. 11. 2021

元物理教授、TikTokの物理実験で人気者に

タグ: TikTokの物理実験
中国網日本語版  |  2021-11-24


写真はCFPより


 「科学のおばあさん」が流行中だ。TikTokの彼女のショート動画の再生回数は5600万回以上にのぼり、子供と一緒にその興味深い物理の実験を楽しむ保護者もいるほどだ。72歳の物理教授、呉於人さんは数十年に渡る取り組みによってこの数字を支えている。


 呉さんは定年退職する前、同済大学で物理実演実験室主任、教研室主任だった。多くの学生が、机に向かい問題に解答するのが得意だが、物理そのものにあまり興味を持っていないことに気づいた呉さんは、意識的に授業と実験に親しみやすい内容を追加し、学生の物理に対する好奇心と探究心を引き出した。呉さんはその後、より多くの子供に物理を好きになってもらおうと、同済大学物理実験室の小中学生への開放を促した。


 大学を離れると、呉さんは2018年に昔の同僚や学生と共に、ショート動画で物理の知識を広めようと試みた。TikTokアカウント「不刷題」は、呉さんの新たな教壇になった。1分余りの動画を作るため、撮影時間が1、2時間にのぼることも多い。ユーモアたっぷりに解説する呉さんは、物理の原理を全面的に把握し、相手の立場になり理解しようとする。あるネットユーザーは、幼い頃に呉さんのような教師に出会っていれば、物理をそれほど苦手にならなかったかもしれないとコメントした。しかし呉さんは、「科学の魅力を認識するのはいつの時代でも遅くない」と述べた。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年11月24日


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