ユニセフは公式サイトに20日掲載した記事の中で、ガザ地区南部の難民の子供は毎日1.5−2リットルの水しか得られず、生存のために必要な推奨値を大幅に下回っていると警鐘を鳴らした。記事は、人道主義的な基準に基づくと、緊急時には1人あたり1日で15リットル以上の水が必要と指摘。これには飲水や、洗濯、料理に必要な水が含まれる。生きるだけでも少なくとも3リットルは必要だという。
安全な水が不足していることから、ユニセフは現地でコレラや慢性下痢などを防ぐための水使用の基準を満たせず、疾患への懸念が日増しに深まっている。公式に記録されている5歳以下の子供の下痢の患者数は、毎月報告されている平均的な人数のほぼ20倍にのぼる。また疥癬、シラミ、水痘、皮疹、及び急性呼吸器感染症の患者数も増えている。安全な水がなければ、今後数日でさらに多くの子供が死亡する。
ユニセフのジェームズ・エルダー報道官は19日の会見で、「ガザ地区の子供たちは地獄の10週間を送った。彼らにとってガザは世界で最も危険な場所だ」と述べた。
エルダー氏は、西側の伝統的な祝日に伴い人々の注意力が分散し、より多くの野蛮な襲撃が発生すると懸念した。エルダー氏は亡くなった数千人の子供が「統計データ」になっていることに心を痛めている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年12月21日