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中国の視聴者、Netflix版「三体」をありのまま評価する権利あり

中国網日本語版  |  2024-03-27

中国の視聴者、Netflix版「三体」をありのまま評価する権利あり。

タグ:Netflix版「三体」 

発信時間:2024-03-27 15:13:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 米ストリーミングサービスのNetflix(ネットフリックス)が製作したSFドラマ「三体」がこのほど正式に配信され、中国と海外のファンの中で賛否両論となった。「千人の心の中には千人のハムレットがある」と言われるように、国際的な影響力を持つSF小説「三体」の映像化が、世界のファンから時に厳しい目を向けられることは正常だ。ところが一部の海外メディアは中国の視聴者のNetflix版「三体」の悪評を意図的に誇張し、かついわゆる「ネット上のナショナリズム」というレッテルを貼り、さらに地政学的な要素まで引っ張り出している。これは正常な評価の範囲から外れた悪意あるミスリードだ。「環球時報」が伝えた。

 「三体」の原作は人類と異星文明の関係を探求するSF叙事詩で、その科学的な想像力と哲学的な深みにより世界で多くのファンを獲得した。原作の時空の幅が広く、特殊効果が難しいことから、映像コンテンツ業界では「三体」は撮りにくいとされている。Netflix版の配信後、専門家、一般人、中国、海外の全体で賛否両論となった。「豆瓣」では、Netflix版は想像していた映像化の展開に合っており、「さらにはもっと良かった」とのコメントがあった。他にも「原作に忠実ではない」との観点もあった。海外の複数の映像コンテンツサイトの評価を見てもほぼ同様で、称賛もあれば悪評もある。これはシーズン1は見所もあれば不足もあるという視聴者の印象を反映している。

 ところが中国の視聴者の意見が、一部の海外メディアによって切り抜きされた。彼らは中国の視聴者のNetflix版「三体」への正常な賛否両論を極端な「憂さ晴らし」と歪曲し、Netflix版は中国で「ナショナリズムネットユーザーの容赦ない攻撃」にあい、多くの批判には「人種主義のカラー」があると称した。さらには「三体」原作さえ、そのいわゆる「ナショナリズム」と関係づけられた。

 原作の深みを考えるならば、視聴者は「三体」の映像化に特別な期待を持ち、中身のない作品に留まらないことを願う。特にNetflixのようなストリーミングサービスが製作した商業化された作品が、原作の思想の真髄を再現し、作者の中国らしい人文思想を反映することは可能だろうか。中国だけでなく、多くの西側諸国の視聴者も同じような疑問を持つ。米誌「エンターテインメント・ウィークリー」は、Netflix版は壮大な人類レベルの共鳴を生めないと評価した。「Slant」誌も、作中の人物のイメージは深く描写されておらず、ぎこちなく鈍い印象とした。中国の視聴者による悪評が「ナショナリズム」ならば、これらの米国及び西側からの悪評は何の「主義」だろうか。

 中国の視聴者は国内外の映像コンテンツに対して非常に開放的な態度を持つ。独自の工夫があり、深いヒューマニズムを持つ作品を評価すれば、ハリウッドのお決まりの展開に苛立つこともある。一部の映像コンテンツに「西側中心主義」的なものが含まれれば、それは視聴者の目を逃れることができない。ある映像コンテンツの良し悪しははっきりしている。「オッペンハイマー」や「デューン」なども中国で高評価を受け、興行成績も良かった。映画批評を利用し中国の視聴者を中傷しても効果がないばかりか、むしろ自ら恥をさらすことになる。

 「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年3月27日

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