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japanese.china.org.cn |08. 04. 2024

衛星の「サイズに合わせて服を生産」する熱制御チーム

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中国網日本語版  |  2024-04-08


  完成した多層断熱パーツを衛星の外側の部品に巻く呉清爽さん(左)とチームメイト(4月2日) 


 手にはさみを持ち、足でミシンのペダルを踏み、作業台の横には布ローラーと織り糸が置いてある。長春市の長光衛星技術股フェン有限公司の空間環境研究室にある熱制御実施工芸センターでは、このようなかっこいい仕立屋がある。 


 長光衛星技術股フェン有限公司は中国で最初のビジネス衛星リモートセンシング会社である。同社はこれまでに「吉林1号」軌道衛星108基を生産・発射し、世界最大のサブメートル級ビジネス衛星リモートセンシング星座であり、世界の重要な宇宙リモートセンシングの情報源となっている。


  熱制御実施工芸センターの責任者の呉清爽さんは、「私たちは衛星の熱制御保温用の多層断熱パーツを生産し、衛星の表面の金色の部分は私たちが作ったもの」だと述べた。


  衛星は軌道を航行中に300度近い温度にさらされる。呉清爽さんが所属するチームが生産し取り付ける熱制御製品は防寒着のように衛星を包み、温度変化が機器に与える影響を和らげ、衛星の宇宙での作業を保障する。 


 熱制御実施作業は衛星の研究開発の全ての過程に関わるため、衛星それぞれの構造の特徴に合わせて設計し、取り付ける必要があり、少しでも不備があると衛星の性能に影響しかねない。チームは「衛星のオートクチュールデザイナー」とも称される。呉清爽さんは、私たちの仕事は「サイズに合わせて服を裁断する」必要があり、このような「服」を着ると寒さにも暑さにも強くなると話した。 新華社記者 許暢撮影 

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