「これは前例にないこと」。韓国の『中央日報』の24日の記事によると、韓国5大病院のソウル大学病院とソウル峨山病院は、数人の教授の辞職願提出に続き、毎週1日休診し、外来診察と手術を休止すると発表した。
『中央日報』によると、ソウル大学病院とソウル大学医学部教授協議会非常対策委員会は24日に会議を開き、30日から毎週1日休診することを決めた。韓国の病院の実習生と入院病棟の医師は通常、週5日勤務する。これについて、ソウル大学病院の関係者は、同院が毎週1日休診するという状況は初めてだと話した。記事によると、会議に出席したソウル大学病院の教授は、「外来の診察室と集中治療室を除くすべての科が、予約患者の調整をしてまでも、できる限り休診にするだろう」と述べた。
記事によると、続いて、韓国全国医科大学教授非常対策委員会は同日、オンライン会議を開き、来週から各病院は各自の状況に基づいて毎週1日休診とするかどうかを決定してよいと発表した。具体的な事項は26日の会議で話し合うことになっており、20以上の病院が会議に参加し、休診日程などを話し合う予定。韓国メディアは、ソウル峨山病院、蔚山大学病院、江陵峨山病院が5月3日から毎週1日休診することをすでに発表したと報じた。
毎週1日休診する理由について、ソウル大学医学部教授協議会非常対策委員会は、「病棟医師と実習生の辞職により、病院サービスの空白が2カ月続いており、この空白を埋めるため、教授たちの作業量は増え、限界に達している」と説明した。ソウル大学病院のある教授は自らの経験を以下のように話した。宿直が続き、週5日勤務が難しくなっており、睡眠時間が1時間しかない日もある。ソウル大学医学部の教授522人のうち40.6%が、週の勤務時間が80時間を超えている。
『中央日報』は、多くの主要大型病院が毎週1日休診を話し合い、決定するにつれ、患者の不安と不便は高まると論じた。韓国患者団体連合会は22日、「生命に直接関わる重症医療の運営を安定させるため、教授らには25日以降も医療現場に留まってもらいたい」と呼びかけた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年4月26日