電子製品の普及と屋外での活動の減少から影響を受け、近視が世界的に広がっている。2日付スペイン紙「エル・パイス」は専門家の予測として、2050年までに世界人口の半数が近視になると伝えた。
マドリード・コンプルテンセ大学の視力研究専門家のトナー氏によると、近視は幼少期もしくは青少年期に生じやすく、すでに公衆衛生問題となっている。一部のアジア諸国では中高生の約8割が近視だ。うち1-2割は近視が深刻で、白内障、緑内障、網膜剥離、近視性黄斑症という失明の恐れがある4つの症状が出る恐れがある。
近視の持続的な増加は世界的な現象だ。豪州の研究者の16年の調査により、21世紀初頭の世界では約14億人が近視だが、50年には約47億5800万人にのぼり、国連が予測する50年の世界人口の半数に達することが分かった。
近視の程度は世界各地によって異なる。21世紀中頃の東アフリカの近視率は23%を下回るが、アジア太平洋の高所得国では人口の3分の2が近視になる見込みだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年7月3日
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