「空を羽ばたき、大海原を見渡す。実にいい気分だ」浙江省寧波市の航空飛行キャンプでこのほど、プロペラの高速回転に伴い、金華市から来た観光客の李さんが水陸両用機を体験した。「山と海の美しい風景をすべてに目に収めた。これは今までにない体験だ」

パラグライダー、熱気球、パラシュート、ヘリ遊覧など、「低空ツアー」が観光市場の新たな見所になっている。その独特な視角と体験により観光客を集めている。

上述した航空飛行キャンプの責任者である徐意氏によると、この水陸両用機は現地の低空文化観光の飛行スターで、多くの飛行愛好家を集めている。「飛行時間は約10分。キャンプを中心する飛行半径は4キロ」伝統的な観光体験の他にも、キャンプはドローンによるフードデリバリーサービスを検討している。

徐氏は、「例えば観光客がキャンプ内でアイスコーヒーを飲みたい場合、ドローンは20分内に直線距離10キロの輸送任務を完了し、鮮度と品質を保証できる」と述べた。

低空ツアーのブームを受け、各地は創意あふれるさまざまな企画により、若者を「空飛ぶ人生」に誘っている。

例えば金華市の武義県は国家級の熱気球公開競技を開催する。「熱気球と共に武義をめぐる」をテーマに、「熱気球＋温泉」や「熱気球＋観光地」などの観光ルートをPRする。

武義県の曹錦勲副県長は取材で、「熱気球公開競技は浙江省の低空経済発展で開催される重大イベントであり、我々の文化・観光・スポーツ融合発展の画期的なブレイクスルーでもある」と述べた。

湖州市安吉県のホテルはさらに、ヘリ送迎体験イベントを実施している。

同県のあるホテルの責任者は取材で、「ヘリによる宿泊客送迎サービスを新たに開発した。麓からヘリに乗り標高1168メートルの山頂に直接到着し、完全に異なる視角で高原全体を俯瞰する。ヘリによる送迎はホテルの客室稼働率を高め、多くの観光客を体験に集めた」と述べた。

江蘇省から来た観光客の程維さんは取材で、「このようなチェックインは予想外だった。ヘリが山と野原を見下ろすことで、これまでとは違う美しい視覚体験を楽しみ、旅行日程全体に華を添えられた」と述べた。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2024年8月5日