中国初のAAAタイトルとされる国産ゲーム「黒神話：悟空」が20日、正式にリリースされた。リリース当日、Steamの人気ランキングでトップになり、同時接続数が220万人を突破し歴代2位となった。トップ10のうち唯一の国産ゲームとなった。その人気ぶりは予約販売データからも分かる。統計によると、全プラットフォームの予約販売数は120万本以上で、予約販売の売上は4億元を超え、国産ゲームの記録を更新した。

AAAタイトルという概念は米国で生まれ、ゲーム業界の最高製作基準を示すことが多い。「A　lot　of　money」（巨額）、「A　lot　of　resources」（莫大なリソース）、「A　lot　of　time」（大量の時間）や、「A　grade　quality」（高品質）、「A　grade　sales」（好セール）といった説がある。つまり開発期間が長く、多くの開発費をかけた高品質の作品ということだ。

「黒神話：悟空」の登場は、中国のゲーム産業の飛躍であり、国産ゲームの世界市場における競争力と魅力を世界に向けて証明した。また国産ゲームの国際市場進出や、中国ゲーム産業の未来の発展に向け道を模索した。

技術はゲームの発展を促す中心的な原動力だ。世界は現在、科学技術革命のウェーブを迎えている。ゲームのハードウェアの更新が加速し、演算能力が日増しに高まり、AAAタイトルの発展に向け空間を切り開いている。プレイヤーのゲームの質に対する要求がさらに厳しくなっている。イノベーション駆動を堅持し、研究開発費を増やし、AIやVRなどの先端技術の利用を模索し、ゲームのインタラクションと没入感を高める。AAAタイトルを追い求めることは、エンジン技術、美術デザイン、音響効果などの産業チェーン全体のモデル転換と高度化に有利で、中国のサーム産業の質の高い発展を促進した。

ゲームの研究開発は文化的価値の発掘と伝達を重視する。中国は深い文化の中身を持つ。豊富な歴史上のエピソードはゲーム製作に良好な基礎を提供している。中国文化らしさを感じさせるより多くのゲームの海外進出は、中国文化の伝播を後押しし、さらに中国産ゲームのブランドイメージの構築とPRを加速し、中国のサーム産業の国際市場における空間をさらに広げ、より広範なビジネスの価値を実現する。

実際にゲームそのものの人気や産業内の影響の他に、ゲームの舞台となった景勝地の文化・観光産業へのけん引効果、ゲームキャラクターの関連商品へのけん引力、これによりもたらされる消費の新業態及び新モデルには、大きな想像の余地がある。将来的により多くの国産AAAタイトルが誕生し、産業の繁栄と発展を促すと同時に、消費促進の面でより大きな力を発揮することに期待する。

｢中国網日本語版（チャイナネット）｣2024年8月22日