この1世紀に渡り、中国の恐竜研究者は世界の同業者の研究に追いつこうと取り組んできた。今や中国人学者は初めて中央アジアで科学調査を実施する予定で、かつ世界で研究の新天地を切り開こうとしている。9日付香港紙「南華早報」が伝えた。
中国科学院古脊椎動物・古人類研究所の徐星所長は、「私は中国の恐竜研究が低迷期を脱し、現在の活発な発展を迎えるのを目の当たりにした。我々は世界に向かう準備を整えた」と述べた。研究所はキルギスタン、カザフスタン、モンゴルで共同科学調査を実施する予定だ。中国が中心になり、ゴビ砂漠と中央アジアで国際古生物学科学調査研究を実施するのは初めて。
1980年代、中国の改革開放は中国の古生物学研究の国際協力に新たなチャンスをもたらしたが、当初は資金が限られ人材が不足していた。国際研究チームとの協力を通じ、中国人科学者は自分たちが遅れていることを意識した。90年代の国際交流は中国の恐竜研究に新たな中身をもたらしたが、当時の国際協力は主に外国の協力先の出資で、かつ研究論文の執筆も主に外国の協力先によって行われていた。
中国経済の急速な発展に伴い、恐竜研究の経費が急増した。中国人学者は学んだ国際的な研究方法と理念を真っ先に新疆維吾爾(ウイグル)自治区と遼寧省の恐竜の化石の研究に用いた。中国は2023年12月までに343種の恐竜を研究・命名し、世界最多となっている。徐氏によると、中国の恐竜学者は現在、頻繁に国際学術会議に出席し研究の発見を共有している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年10月10日