知的財産権はイノベーションの重要な担い手で、知的財産権の保護はイノベーションの保護だ。
世界知的所有権機関(WIPO)のダレン・タン事務局長は、「中国のPCT国際特許出願件数は5年連続で世界一だ。国際知的財産保護協会(AIPPI)国際総会の中国初開催にはマイルストーンの意義があり、現在の知的財産権の真の国際性や、世界の知的財産権エコシステムを共に強化する重要性を明らかにした」と述べた。
2024年AIPPI国際総会が19日、杭州市で開幕した。92の国及び地域の約2300人の業界関係者が出席し、知的財産権分野の最新のホットな問題について議論を掘り下げた。
中国の知的財産権事業が手にした歴史的な成果が世界から注目されている。タン氏はビデオメッセージの中で、「中国がWIPOの特許協力条約(PCT)に加入したばかりの90年代中頃、この枠組みに基づき提出された国際特許出願件数は約100件のみだったが、23年には約7万件にのぼった」と述べた。
AIPPIが設立され127年になるが、総会が中国で開かれるのは初。出席者は、これは中国の知的財産権事業の歴史的な成果に対する国際社会の高い評価を示しており、また中国が世界のイノベーション版図の中で占める重要な地位を浮き彫りにしたと見ている。
中国は世界の知的財産権の進歩を促進するため、より多くの知恵とプランを捧げている。説明によると、中国は世界で初めて国内有効発明特許件数が400万件を突破した国になった。PCT国際特許、ハーグ協定意匠、マドリード国際商標登録出願件数で世界の先頭集団に入っている。
AIPPIの奥山尚一会長は、「中国は知的財産権の出願件数が近年急増し、すでに国際特許出願件数が最多の国だ。これは中国の科学技術イノベーションが長期的に進歩したことを意味する。中国は常に知的財産権保護の関連法の整備に取り組み、海外と積極的なコミュニケーションと交流を維持している」と述べた。
出席者は、国際協力を持続的に強化し、国際知的財産権多国間体制をしっかり守り、世界の知的財産権ガバナンス体制のより公正で合理的な方向への発展を促し、科学技術イノベーションの成果をより多くの国と人々に届けるべきとの見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年10月22日