中国国家移民管理局がこのほどウェブサイトで発表したデータによると、中国移民管理機関が第3四半期に検査を行った出入境者数は前年同期比30.1%増の1億6000万人だった。中国各口岸の入境外国人数は同48.8%増の818万6000人で、うちビザ免除入境は同78.6%増の488万5000人。
北京市で、北京辺検総駅が10月25日夜までの年内に検査を行った出入境者数は同約104.9%増の1500万人以上で、すでに昨年通年を上回った。北京辺検総駅は人員流動の加速について、中国のビザ免除の「友達の輪」の持続的な拡大と、人員往来の利便性向上措置の持続的な最適化によるものと分析した。
また英週刊誌「エコノミスト」(電子版)はこのほど、「興味深く安全で交通の便が良い。中国はアジアトップレベルの観光目的地のすべての条件を備えている。外国人客は中国にとって重要だ。中国がアジアトップレベルの観光目的地の評判を持ち、かつ中国政府が景気刺激に取り組んでいるからだ。外国人客の消費額が中国の国内総生産(GDP)に占める割合は、2019年は0.5%だった。中国の当局者は、さらに大きな成長の余地が残されていると見ている」と伝えた。
中国は過去1年で、一部の国からの訪中客へのビザ免除入境制度を開始した。15日以内の滞在であればノービザで入境できる。さら数十カ国からの訪中客は144時間以内のトランジットビザが免除される。これらの措置は奏効中だ。今年上半期の訪中外国人客の50%以上がビザ免除だった。
英月刊誌「ザ・バンカー」(電子版)は、「中国国内の決済市場では、モバイル決済アプリが中心だ。中国支付清算協会が2023年に発表した調査結果によると、QRコード決済の中国での普及率は92.7%にのぼる。モバイル決済に不慣れな域外観光客にとって、決済はかつて困難だった」と伝え、次のように続けた。
中国人民銀行の働きかけにより、決済アプリが次々と措置を講じ、そのサービスをより便利にした。これらのアプリは以前、中国国内の銀行口座と中国の身分証を持つ人のみに開放されていた。今や外国人客はその域外カードと支付宝を紐づけし決済できる。外国人客はさらに域外カードをかざすことで、北京都市レール交通に乗車できるようになった。
海外観光客のQRコード決済開放は効果的と証明された。中国政府のデータによると、今年上半期には前年同期比400%増の約500万人のインバウンド客がモバイル決済を利用した。同期の取引件数は9000万件以上で、金額は同7倍増の140億元。同時に中国を訪れる海外観光客も増加しており、今年1−7月のインバウンド客数は同129.9%増の1700万人以上。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年11月4日