中国は世界最大で条件が最も過酷な流動する砂漠の一つであるタクラマカン砂漠の周辺に、全長3000キロ以上のグリーン防砂帯を構築するという驚くべき快挙を達成した。仏メディアが伝えた。
タクラマカン砂漠は「死の海」と呼ばれる。面積は33万7600平方キロメートル。砂漠を発生源とする砂嵐は、気象、農業、人類の健康に深刻な影響を及ぼしている。
この挑戦に対応するため、中国はグリーン防砂帯と太陽光発電砂漠化対処技術を採用。砂漠の縁をロックし、脆弱な生態環境と重要インフラを保護。プロジェクトは1970年代に始まり、40年以上の時を経て2716キロのグリーン防砂帯が完成した。22年11月に始動したプロジェクトの最終段階では、計60万人を動員し乾燥に強い流砂を固定する苗を植えた。
この防砂帯は砂漠の拡大を抑制し、経済的なチャンスをもたらした。例えば薬用砂漠植物を栽培することで現地の経済を盛り上げた。また和田―若羌鉄道の全線が2022年に開通し、世界初の砂漠鉄道環状線を形成した。砂漠の奥地の都市を結び、クルミやナツメなどの地方特産品の輸送効率を大幅に高めた。
中国三峡新能源(集団)はタクラマカン砂漠で、総設備容量8.5GWの太陽光及び4GWの風力による新エネプロジェクトを計画中で、4年内に竣工する見込みだ。プロジェクトは新疆の豊富なクリーンエネルギー資源を利用し、その再生可能エネルギー分野における主導権をさらに強化することを目指す。
責任者によると、中国はタクラマカン砂漠のグリーン防砂帯の完成後、その機能を持続的に最適化する。グリーン防砂帯と太陽光発電砂漠化対処技術を結びつけることで、中国は世界の砂漠化対処に新たなモデルを提供する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年12月4日