国家医療保障局などの部門がこのほど発表した新しい国家医療保険薬品目録に、91種の薬品が追加された。これには肥大型心筋症の治療に用いられる「マバカムテン」などの13種の希少疾患の治療薬が含まれる。現在まで90種以上の希少疾患治療薬が国家医療保険薬品目録に収められている。
今年の国家医療保険薬品目録の協議において、1万人以上の小児難治性てんかんの「救命薬」である「クロバザム」が目録に入った。薬品の価格の微調整は、患者の家庭に確かな希望をもたらす。
脊髄性筋萎縮症(SMA)、ゴーシェ病、重症筋無力症などの希少疾患の治療薬が近年、次々とリストに収められている。2018年に国家医療保障局が設立されてから、7年連続で医療保険薬品目録の調整が行われている。希少疾患の治療薬のサポート水準が着実に上がっている。
中国希少疾患連盟の李林康執行理事長は、「医療保険薬品目録の調整は、国のすべての命に対する尊重と保護であり、特殊な人々への特別な関心だ。希少疾患の患者の薬品の調整と追加はどれも得難いものだ」と述べた。
中華医学会希少疾患分会主任委員、北京協和病院院長の張抒揚氏は、「希少疾患の患者の苦しみと治療の頼りなさは常に医師の心を痛めている。より多くの優れた薬と救命薬を医療保険の対象とすることは、医師と患者の共通の願いだ」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年12月9日