中国が独自に開発した最大直径二重構造TBM(トンネルボーリングマシン)「江漢平安号」が5日午前、湖北省宜昌市夷陵区「引江補漢」(長江から漢江へ水を送る大型送水プロジェクトで、全長195キロ)6号通洞から出発した。
「江漢平安号」は中国南水北調集団江漢水網公司が、中鉄装備や中鉄三局と共同で開発。中国の建設中のトンネルプロジェクトのうち直径が最大で、機能が最も揃った二重構造TBMだ。
中鉄三局引江補漢プロジェクト土木建築第2区間チーフエンジニアの符海斌氏は、「引江補漢プロジェクト土木建築及び金結機電安装第2区間の16.6キロの掘進任務を高品質で完了し、同区間の大直径・長距離超硬岩掘進及び基準値を上回る有害ガスといった施工の難題を解消するため、この二重構造TBMを導入した」と説明した。
情報によると、設計チームは「TBM-SMART」スマート掘進システムという「スマートブレーン」を独自に開発した。周囲の岩の地質状況を自動評価し、掘進パラメータを正確に設定し最適化し、安全で効率的な掘進を保証。プロジェクト建設に重要な科学技術サポートを提供する。
「引江補漢」プロジェクトは南水北調後続プロジェクトの中で初めて着工された重大プロジェクトで、国家基幹水道ネットワークの構築及び改善を象徴するプロジェクトだ。国の水資源配置の最適化、国の水安全保障、地域協調発展の促進に対して極めて重要な意義を持つ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年1月6日