最近ネット上では、エンジニアがスマートグラスを使用し、そのプロンプター機能を使いスピーチする動画が話題になった。

AI新技術の力によるスマートグラスの機能はこれだけに留まらない。講演を聞くときにリアルタイムで通訳・記録を行う。道路を歩行中にナビゲーションし、道路状況を調べる。調理中に一言でレシピを探し、手順が目の前に直接表示され、さらにはフードデリバリーを注文できる。オフィス、学習、エンタメなどの多くの消費シーンをカバーする。

データによると、世界の2024年のスマートグラス販売量は298万3000台だった。25年は市場の急成長期を迎え、販売量が4倍超増加し、市場規模が1000億元弱になる見込みだ。この急成長により、アップル、グーグル、ファーウェイ、シャオミなどの40以上の国内外メーカーがスマートグラスを手掛け、製品数が50モデル以上になると見られる。

四川省成都市のテック企業のブランド責任者である呉萌氏は、「当社は現在、同時通訳やプロンプターなどの各種機能を持つスマートグラスを販売している。昨年下半期以降、スマートグラスの受注が前年同期比で500％増えている。AI技術の急速な発展に伴い、当社はDeepSeekなどの優秀な国産AIモデルを導入し、リモート診断や工業AR操作アシストなど、スマートグラスの応用シーンを持続的に拡大する予定だ」と述べた。

新技術エンパワーメントの電子製品であるスマートグラスは、カメラ、拡声器、チップ、電池などの多くの部品を集める。活気を帯びる市場により、サプライチェーン川上・川下企業は取り組みを強化し、より多くの発展チャンスを求めている。

他にも、AIは機能を重ねることで、普通のメガネでもスマートな体験を可能にする。これにより多くのテック企業が伝統的な眼鏡メーカーとの協力を拡大している。

世界保健機関が発表したデータによると、2020年の世界の近視人口は約26億人で、30年には34億人に増加する見通しだ。伝統的な近視用眼鏡の交換頻度は通常1−3年。量が多く、高頻度で、確かな需要は、近視用眼鏡市場の持続的な成長の基礎となっている。そこで多くのテック企業は伝統的な眼鏡メーカーと協力し、AI技術で伝統的な眼鏡にエンパワーメントし、新製品を研究開発している。

専門家は、「現在のスマートグラスは、技術の模索から商業化応用に転じる急速な発展の段階にある。将来的に医療、工業、教育などの各分野で広く応用される」と述べた。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2025年2月28日