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哈尼文化を現代的に表現 「Z世代」政協委員

中国網日本語版  |  2025-03-03

哈尼文化を現代的に表現 「Z世代」政協委員。

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発信時間:2025-03-03 14:06:54 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

毎年春になると、世界遺産「紅河哈尼(ハニ)棚田群」の名を慕い、世界の観光客が現地を訪れる。彼らは壮大で美しい「雲の上の棚田」に驚嘆し、哈尼族の歌と踊りに魅了される。

記者はこのほど哈尼族の歌い手と踊り手を取材した。中でも一人の若者、中国人民政治協商会議全国委員会(全国政協)委員の楊鈺尼氏が特に注意を引いた。

楊氏(28)は紅河州紅河県鈺尼文化芸術伝承センターの校長だ。この棚田の近くで育った哈尼族の女性は、幼い頃から歌と踊りを得意とした。

「私が幼い頃は村の老若男女が楽作舞を踊り、哈尼の民謡を歌うことができた。しかし最近は歌と踊りを学び、身につけようとする若者が減少している」楊氏の言葉には、哈尼文化の存続への懸念が満ちている。

哈尼棚田群は1300年余りに渡り「大地の彫刻」のような壮大で麗しい景観を形成し、さらに燦然たる哈尼文化を育んだ。

2015年に当時大学生だった楊氏は哈尼文化への深い感情から、文化芸術伝承センターを創設した。楽作舞、四季生産調、多声部民謡などの哈尼文化の伝承と教育に専念した。

楊氏は過去10年の努力と継続により、3000人以上の受講生を育成した。さらに20人弱の歌舞教員チームを作り、棚田の近くで暮らす子どもたちが芸術の才能により山を出て、より大きな舞台に向かうよう導いている。

古い哈尼文化に新たな活力を注ぐため、楊氏は大胆な試みをした。楊氏は伝統文化と流行元素を結びつけ、雲南民族ストリートダンスチームを作った。また雲南民族大学などと共同でダンスを作り、第5回瀾湄視聴ウィークで公演した。タイやカンボジアなどで観客から好評を博した。

楊氏は2024年に米国で文化交流を行った。「国際社会は哈尼文化に強い興味を持ち、壮大で美しい哈尼棚田に驚嘆し、哈尼族の歌、踊り、伝統的な手工芸にも好奇心を抱いた」ところが楊氏は、文化交流は言語や文化の差を乗り越え、よりグローバル化された現代的な表現方法を模索する必要があることに気づいた。

近年デジタル化が急激に発展している。楊氏は北京を訪れ、IT企業と「科学技術+文化」の画期的な融合について模索した。上海を訪れ、デジタル技術で文化技芸の伝承にエンパワーメントする方法を学んだ。「ショート動画プラットフォームとAR及びVR技術は新たな契機を提供した。若者はより直観的に、より活き活きと哈尼文化の魅力を感じることができる」

25年の全国両会(全国人民代表大会・中国人民政治協商会議全国委員会)が間もなく開催される。楊氏は哈尼文化関連の提案を準備した。「哈尼文化は多元的で一体化された中華文明の縮図で、農耕の知恵、民族の互助精神、生態の哲学が含まれる」

楊氏は棚田の模様が刺繍された衣装を身にまとい、北京で会議に出席する。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年3月3日

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