税関総署はこのほど国家移民局や中国民用航空局などの部門と共同で「航空口岸通関円滑化のさらなる促進に関する若干の措置」(以下「同措置」)を発表し、航空運輸に多くのメリットをもたらした。航空運輸の発展に伴い、中国と世界の距離が縮み続けている。
18日午前7時、厦門発シンガポール行きのMF851便の搭乗手続きカウンター前で、長期的に旅行会社の業務に従事する胡さんは預け荷物の2つのスーツケースを押し搭乗手続きを終えると、早足でターミナルに向かった。フライトが集中する時間帯であっても、国際出発ホールに入り列に並び搭乗手続きを終えるまで3分しかかからなかった。
厦門税関所属空港税関副関長の朱幸軍氏によると、「スマート税関」の建設加速により、旅客がチェックインで荷物を預ける際に、機器で撮影した画像が同時に税関と保安検査に伝送され、異常がなければ旅客の荷物が通される。同時に技術的手段と監督管理施設のソフト・ハードウェアのアップグレードを通じ、通過する荷物の検査効率を倍以上にし、乗り継ぎ旅客の荷物の輸送量を50%以上増やす。
同措置が掲げた16件の具体的な措置は、安全と高効率をより良く結びつけることを着眼点とし、航空口岸旅客・貨物運輸円滑化を妨げる要素の解消に力を入れる。
航空口岸輸出入貨物の通関効率を持続的に高め、国内外の消費者により長い「購入予定リスト」を提供する。
内陸部の魚介類の鮮度はもはや沿岸部に劣らない。伝統的な観念では、魚介類は沿岸部の「専売特許」のようだ。今や航空口岸により、四川省や重慶市などの内陸部も鮮度で引けを取らなくなっている。情報によると、1匹のサーモンが8000キロ離れたフェロー諸島の深海から水揚げされ成都市民の食卓に上がるまでの時間は通常48時間以内。
四川省国際航空貨運発展有限公司の候暢常務副総経理は、「空運ならば、四川省及び重慶市から欧州への直線距離は東部の海沿いよりも短い。当社は24年に成都双流国際空港と成都天府国際空港を通じ、北欧から冷凍サーモンを6000トン弱輸入した。現地の消費者に供給する他にも、多くを客運航空便と共にその他の都市に運んだ」と述べた。
中西部の航空口岸は見所満載だ。甘粛省では今月9日、タイ産の生のココナッツが初めて航空口岸から輸入された。そのスムーズな通関をサポートするため、中川空港税関は企業に事前申告を促し、果物の輸入計画と便の到着情報を追跡し、果物輸入の「グリーン通路」を円滑にすることで、ココナッツが新鮮なまま消費者に届くようにした。
専門家によると、中国は近年スマート化設備及び技術の総合的な応用により、航空口岸の旅客及び貨物の越境流動の利便性を持続的に高めている。同措置の実施に伴い、全国の税関は「ノータッチ通関、スマート監督管理、問題なければ干渉なし、遍く存在」という目標に焦点を絞り、航空口岸の高水準開放に新たな原動力を注ぐ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年3月25日
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