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「村カフェ」、山村の創業の活力を引き出す

中国網日本語版  |  2025-03-28

「村カフェ」、山村の創業の活力を引き出す。

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発信時間:2025-03-28 14:59:36 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

「農村は天地が広く、創業の大きな余地がある」90年代生まれの宋敏さんが、放置されていた山村の薪小屋を60日でリノベーションし南昌市の梅嶺山脈で開いたカフェ「577空間」が、大きな話題になった。

モバイルネットワークの活用に長けた創業者の宋さんは、洗薬湖管理処衛東村のこの土地を借りると、各SNSでカフェをリノベーションする動画と文章の掲載を開始した。それを見守った数万人のフォロワーが、「村カフェ」の第1陣の利用客になった。

「山奥でカフェなど開いても、わざわざ遠くから来て消費する人がいるのだろうかと、村人は当初疑問だった」衛東村党支部書記の程紹江氏は、幼い頃から村で育った。「村カフェがオープンすると都市部から無数の人が現地を訪れ、花を観賞しコーヒーを飲むとは思いもしなかった。週末になると駐車場は満車になる」情報によると、売上は最大で1日5000元以上になるという。

ヨガインストラクター、インテリアデザイナー、陶芸家、フォトグラファー。多くのZ世代の都市部創業者が宋さんに感化され、衛東村を訪れた。

洗薬湖管理処の責任者である祝徳奎氏は、「政府は行政審査・批准、プロジェクト補助、税減免などで若手創業者のグリーンルートを切り開いた。現地のアグリツーリズムプロジェクトの推進に伴い、観光インフラが整備されている。過去1年の観光客数は前年比で30%増加した」と述べた。

程氏はさらに、「衛東村の戸籍人口は約1000人で、常住住民は200人余りのみ。しかも多くが60歳以上だ。村に多くの若者がやってきて、山村の創業の活力を引き出し、村人の増収に契機をもたらした。放置されていた家屋を貸し出すことで現金にでき、地鶏、干し筍、涼粉などの特産品にも高値がつく」と続けた。

華東交通大学心理素養教育研究院常務副院長の舒曼教授は取材で、「農村カフェの人気は、社会資源の効果的な再構築を現すもので、社会学的意義がある。ストレスが溜まっている都市部の若者が村カフェで飲むのは単なるドリンクではなく、自由で気ままな農村の生活体験と、大自然と近づくリラックス感だ。Z世代の都市部の若者による農村部での創業には数々の課題がある。実際の農村の生活は複雑で、都市部市場との差や不確実性があり、Uターン創業への社会の偏見もある」と述べた。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年3月28日

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