米紙「ニューヨーク・タイムズ」は2013年に、中国は「iPhoneなどを製造するが発明の少ない国」と称した。米誌「ハーバード・ビジネス・レビュー」は2014年に、羅針盤、火薬、紙を発明した中国が模倣のみでイノベーションができない国になったことを嘆いた。しかしわずか十数年後、中国は米国に代わり科学技術の主導権を握ろうとしている。英紙「インデペンデント」が伝えた。
アプリ、人工知能(AI)、ロボット、ロケットなど、中国は世界のリーダーになろうとしている。米ワシントンのシンクタンク「情報技術イノベーション財団(ITIF)」は昨年9月の報告書で、中国は「追い上げてきており、多くの状況下でそれは極めてハイペースかつ大規模だ」と指摘した。
中国は経済発展の新たな段階に入り、先端産業における「相当な実力を持つイノベーター」になったと分析されている。中国はAIなどの重要分野で大きな進歩を遂げた。電気自動車やバッテリーなどの分野では、中国はさらに技術の突破と人材集約によりリードしている。
この報告書が発表された同月、TikTokが米国のアプリダウンロードランキングのトップになり、米国本土のインスタグラムを破った。Temuはダウンロード件数が最大のECアプリになった。BYDは世界の電気自動車のリーダーになろうとしている。年初にDeepSeekが登場した時、世界のAI研究者は大いに驚かされた。中国がこの分野でリードできれば、世界に深い影響を及ぼす。
英シェフィールド大学数学・物理科学部の魏星氏(音訳)は、「中国がAI分野の主導権を確立すれば、世界の技術基準に中国の好みと価値観がより多く反映されるようになる」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年4月1日
![]() |
![]() |
![]() |