2025年「中国宇宙の日」科学普及展が今月27日から来月5日にかけて、上海世博展覧館で一般公開される。中国の次世代「宇宙宅配員」である宇宙貨物船「軽舟」も初公開される。

軽舟はコンパクトで軽く、重さは約5トン。現在の上り積載能力は1.8トン以上で、下りは2トン。軽舟の積載容積は約9立方メートルで、貨物室の体積は27立方メートル。宇宙飛行士の生活物資、科学実験設備、科学ペイロードなどを積載できる。軽舟は4段の棚を使い、40個の収納スペースを持つ。

「無人スーパー」のように、スマートロボットは宇宙飛行士が必要な物を口にすると、必要な物がどの棚のどのスペースのどの袋の中にどれほど残っているかを教える。食品であればその品質保持期限を教え、在庫の記録をリアルタイムで更新する。

冷蔵庫システムを採用。冷蔵庫1台の容積は60リットルで、冷蔵物打ち上げの需要に基づき数量を最大300リットルまで柔軟に調整できる。冷蔵庫の温度エリアは高精度の調節が可能で、各貨物の保温の需要に合わせる。これらの設計により冷蔵輸送の信頼性と安定性が効果的に上がり、打ち上げ貨物の鮮度維持の需要を満たすことができる。

また軽舟は生活物資や科学実験設備などの通常貨物の他にも各種試験ペイロードを積載し、有人もしくは無人の宇宙科学ペイロード及び各種軌道上試験をサポートできる。宇宙ステーションの多様な需要を満たし、宇宙ステーションの科学研究及び応用の価値を高める。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2025年4月27日