中核集団秦山原子力発電所は14日、重水炉で照射処理されたイットリウム90(以下「90Y」)放射性マイクロスフィア(微小ガラス球)の出炉・検収を順調に完了した。中国は商用原子炉を用いた90Yの安定生産技術を確立し、量産体制を確固たるものとした。『人民日報』が伝えた。
「90Y」は医療用放射性同位体の一種であり、そのマイクロスフィアは肝臓がんカテーテル治療の中核的役割を担い、国際的に中期・末期肝臓がんの標準的治療法として確立されている。中国では従来、臨床で使用される「90Y」マイクロスフィアを全量輸入に依存していた。秦山原子力発電所のこの技術は、商用原子炉による「90Y」照射生産技術における空白分野を埋める画期的進展だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年6月16日
|
|
![]() |