山東省青島市で24日、世界初となる「スーパーゼロカーボンビル」の運用が開始された。持続可能な都市開発における画期的な成果であるこの高層ビル(高さ117m)は、100%再生可能エネルギーで稼働する次世代環境建築のモデルとして注目を集めている。米テクノロジーサイト「Interesting Engineering」が伝えた。
ビルの東・西・南の3面には建材一体型の太陽光発電ガラスカーテンウォールを採用。透明ソーラーパネルが直流電力を直接供給し、全エネルギー消費の25%をまかない、年間約500トンのCO2削減を実現する。
同ビルの1日平均電力消費量は約6千kWh。廃棄予定の電気自動車(EV)バッテリー14台で蓄電システムを構築し、電力需要のピーク時や雨天時の予備電源として機能する。2万4千個の超小型センサーが照明、空調、エレベーターを自動制御するほか、完全自動化された立体駐車システム(停車時間約35秒)を導入。さらに300台のEVからビルへ給電するV2G技術を導入しており、1台当たり1日10kWhの給電でビルの総消費電力の約半分をまかなう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年8月27日
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