中国初の独自開発・設計デュアル燃料RORO貨客船「MSC/GNV1800客/2800メートル車線豪華RORO貨客船『GNV・VIRGO（GNV・乙女座）』」の命名・引き渡し式が23日、広州市南沙区で行われた。

広船国際（GSI）はGNVと同シリーズの豪華RORO貨客船4隻の建造契約を締結。そのうち1号船「GNV POLARIS（GNV・北極星）」は2024年10月に引き渡され運航を開始し、2号船「GNV・オリオン座」は2025年4月に引き渡され運航を開始。「GNV・VIRGO（GNV・乙女座）」は同シリーズ3号船で、広船国際が初めて独自開発・設計したデュアル燃料RORO貨客船だ。

同船は前2隻をベースにさらに最適化・アップグレードが行われた。客室数は1号船の298室から485室に、乗客定員は1500人から1800人に増加。また、「GNV・VIRGO（GNV・乙女座）」は船体形状を変えることなく、LNGデュアル燃料推進システムを改良し、よりエネルギー効率が良く環境にやさしくなった。

同船は広船国際が独自に開発・設計・建造した大型輸出RORO貨客船で、完全に独自の知的財産権を持つ。全長218メートル、型幅29.6メートル、型深さ10メートル、設計喫水6.45メートル、総トン数約5万2900トン、載貨重量約8千トン、設計航速25ノット。

全船には12層のデッキがあり、ビュッフェレストラン、カフェ、観光ホール、ピザ店、免税店、航空座席エリア、子供遊び場、屋上バーなどの施設を備え、7台のエレベーターで全船を効率的に移動できる。2800メートルの車道は、550台以上の乗用車または150台の40フィートコンテナトレーラーを積載できる。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2025年10月24日