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第3章 宗教、人権、チベット、台湾
3-2 問 06年6月に開催された第1回国連人権理事会で、中国は高い得票数で同理事会のメンバーに選出された。これは中国にとって何を意味するのか。新しい人権理事会に対して、中国は何を期待しているのか。また、どんな努力を払うつもりか。

答 第1回国連人権理事会設けられた47議席のうち、中国は高い得票数でメンバーに選出された。これは中国の人権状況の進展と成果が世界の多数の国に認められたことを示すものだ。人権理事会の精神に基づけば、人権を尊重する国や人権状況が著しく進展した国しかメンバーになる資格がないからだ。

一国の人権状況の良し悪しは国連の大多数の加盟国が評価すべきであり、少数の国が言えばいいというものではない。人権問題では、西側の一部の国は従来から二重の基準を当てて、他国の人権状況を無理に非難しているが、自国の人権問題はむしろ見過ごしている。そのため、中国は新しく発足した人権理事会が政治的対立を捨て、二重基準を取り払い、国際間の協力を発揚し、理解し合い、調和の取れた信頼できる雰囲気を真に創造して、人類の進歩、人権事業の促進と保護のために多くの貢献をするよう望んでいる。

中国は、人権理事会が公正、客観、非選択的な方式で人権問題を処理し、異なる文明や文化、宗教間の建設的な話し合いと協力を強化することを支持しており、新しい人権理事会に対しても多大な期待を寄せている。そこで理事会に対して以下のことを主張した。

第1に、引き続き武力衝突が招く大規模かつ横暴な人権侵害に重点的に関心を寄せ、国際社会が衝突の防止、再建、平和な形でテロニズムを取り締まるために、一層の努力を払うことを支持する。

第2に、経済や社会、文化の権利を促進する仕事は余り実務的ではなく、この弊害を是正する。国際社会と国連の各機関とともに、各国の発展権を実現するための努力を支持し、とくに最後進国の貧困の撲滅を援助し、「発展権宣言」で提起されたすべての人びとが積極的に参与して、公平な受益者となる発展を実現するために、効果的な措置を講じていく。

第3に、女性や児童、身障者、移民労働者、少数民族などの弱者層の権利に引き続き特別な関心を寄せ、人権教育の普及、人権文化の育成、調和の取れた社会の構築に力を入れて、すべての人が同じように尊厳を受けるようにする。十分に協議した上で、一日も早く「先住民族の権利に関する国連宣言」を採択することを支持する。

第4に、今後の活動の成否はかなりの程度、社会制度と発展の水準が異なる国との間に、建設的な方法で意見の食い違いを処理するための平等、かつ相互信頼の関係が確立できるかどうかにかかっている。そのためには、国別の人権審議制度の改革が必要であり、それを大規模かつ横暴な人権侵害のみに適用するようにする。一般の定期審議では、その大小、その強弱を問わず、すべての国に対して公正、公平に対処し、その歴史や文化、宗教的背景や差異は同等に尊重する。

第5に、現有の国際人権保護体制を残した上で、大胆な改革を進め、現実の必要性により適合させていく。国連人権高等弁務官事務所の強化を支持するとともに、職員の地域的代表性と専業性が向上し、加盟国のために相談サービスや技術援助を円滑に提供し、開放された透明度の高い姿勢で加盟国の監督を受けるよう望む。

最大の発展途中国として、中国は人権を非常に尊重しており、世界に対して公平、正義、調和の取れた協力を一貫して唱えている。その他の加盟国と手を携えて協力し、話し合いを基礎に、合理的な交渉ルールを作成して、正しい仕事の方策を模索し、理事会の仕事を円滑に始めたいと考えている。また広範なメンバーとともに、理事会の将来と運命のために重要な計画を策定し、全世界の人びとの期待に背かない、「すべての人の人権を普遍的に実現する」という崇高な目標を達成したいと考えている。

 

「チャイナネット」2008年2月

 

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