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第3章 宗教、人権、チベット、台湾
3-1 問 06年、米国は中国などを、その年の宗教の自由に関する世界の「特に注意すべき国」のリストに組み入れる考えを明らかにした。中国には「宗教信仰の自由が欠けている」と非難しているが、これをどう見ているのか。宗教信仰の自由の状況は一体、どうなのか。

答 米国が中国の宗教政策について何のいわれもなく非難し、ゆゆしく歪曲しているのは、国際関係の基本ルールに背くものであり、いかなる事実的根拠もない。われわれは米国が事実を尊重し、宗教などの問題を利用して中国の内政に干渉することを止め、中米両国の相互理解に役立つことは多くやり、役立たないことはしないよう求めている。

中国の宗教信仰の自由の尊重は、底の深い歴史と文化的伝統を基盤としている。為政者であれ、社会各界であれ、宗教が長期にわたって存在し、宗教信仰の自由を執行することは、長期にわたる基本的な政策である。「文化大革命」(1966—1976年)期間中のような、宗教信仰の自由が踏みにじられる災難は、政府と人びとの自己反省と混乱の収拾、数多くのきめの細かい仕事を通して確実に正された。とくに1978年の改革開放以降、政府は宗教信仰の自由の政策を全面的かつ着実に実施しており、数多くの寺院や教会は修復されて開放され、各宗教の教義と文化が伝達、発揚されたことで、後継者が育成された。人びとは宗教信仰の自由に満足しているのである。

現在、政府による公民の宗教信仰の自由の権利に対する法的保障は、関連する国際文書や公約に基づく内容と基本的に一致している。公民は宗教礼拝や集会、宗教活動を行う場所を設置したり、それを保持したりする自由や、宗教や信仰に関する刊行物の編集、発行の自由、宗教や信仰の戒律に基づいて宗教祭日や宗教儀式を行う自由を有している。現在、各宗教はいずれも自主的に全国的な、または地域的な宗教団体を設立している。暫定統計によると、各宗教の信者は1億人余りを数え、宗教活動場所は約8万5000カ所、聖職者は30万人余り、宗教団体は約3000にのぼる。各宗教団体は自らの規約に基づいて、指導部と指導者を選出できる。各宗派は自主的に教務を処理し、聖職者が宗教職務を履行し、宗教の活動場所や習慣によって信者の自宅で行うすべての正常な宗教活動は宗教組織、聖職者、信者自らが処理し、しかも法的に保障されている。

1980年代以降、一部の地域では邪教組織が生まれ、宗教の看板を掲げて違法な活動を行い、人びとの正常な生活と生産の秩序を著しく損ねた。広範な大衆と宗教界の人士は邪教組織を極度に憎み、司法当局も違反者を法律に基づいて処分した。公衆の利益と公民の宗教信仰の自由の権利を保護するためであり、宗教の信仰とは無関係だ。現在、いかなる法治国でも、宗教という看板を掲げて違法な活動を行うことは許されていない。

各国の宗教信仰の自由の保護は、歴史や文化、国情によってその特徴は異なる。中国は宗教信仰の自由の保護と、宗教を信仰しない自由の保護も強調しており、二者を同等の重要な位置に据えることで、より完備した意味において宗教信仰の自由を具現化している。これも公民の基本的権利に対するさらに充実した、全面的な保護だと言えるだろう。

 

「チャイナネット」2008年2月

 

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