答 中国8億の農民の社会保障問題は、海外のメディアによって無形のうちに誇張されている。さまざまな原因から、大多数の農民の社会保障は都市住民よりはるかに下回っているものの、社会保障システムから外されたことはない。1949年の新中国建国後、政府は農村部に医療互助・最低生活保障制度を確立した。最新の統計数字が示すように、06年現在、農村の絶対貧困人口はわずか2148万であり、低所得者は3550万人だ。彼らが貧しくなったのは主に、病気や身体の障害、年をとって体が弱まり、また労働力不足や労働能力の低下、劣悪な生存環境などによるものだ。こうした人たちは農村人口の3.5%前後であり、衣食の問題の解決を支援することが、農村の最低生活保障制度の基本的な立脚点となっている。 経済発展に伴い、広大な農村部の農民の社会保障問題を解決することが、すでに政府が重点的に考慮する問題となっている。農村部の全面的な発展がなければ、いくらかゆとりのある社会を全面的に建設することは不可能だからだ。農民が病気で貧しくなる、という問題の解決を重要な対策として、03年に農村で新しいタイプの協力医療制度を実施したが、この制度によってこうした問題は緩和された。 このほか、農村で最低生活保障制度を実施した。07年2月現在、制度が確立された省は全国で25を数え、対象者は1509万人に達し、05年末より82%、684万人増加している。06に支給された最低生活保障補助金は41億6000万元と、05年比で64%、16億3000万も増えている。07年には最低生活保障制度は全国の農村をカバーすることにしている。労働能力や生活費のない、また法定扶養者や扶養能力のない高齢者、身障者、未成年者すべてを対象に、彼らを保障していく方針だ。 こうした一連の社会保障制度の実施は、約8億余りの農民にとって福音であり、農村の貧困人口の生活状況を改善し、農村の社会的安定を維持するとともに、農村の経済社会の持続的な発展を促進するうえで重要な役割を果たすだろう。そればかりでなく、数千万の貧しい農民と数億の農民に、都市部住民と同じように改革開放の成果を享受させることができる。 「チャイナネット」2008年4月 |