第二次世界大戦中の旧日本軍「慰安婦問題」について、日本の政府指導者が次々と事実を否定する発言を行っているのとは対照的に、米国の学生の多くが利用する歴史教科書に、「慰安婦問題」の事実が記載されていることが明らかになった。中国新聞社が28日、韓国聯合ニュース(Yonhap News)のワシントンからの報道として伝えた。
慰安婦に関する記載が詳しく載っているのは、米国の数千の学校で使われている歴史の教材「Tradition & Encounters : A Global Perspective on the Past(伝統と邂逅:国際的な角度から歴史を展望する)」。同書には「旧日本軍は女性を強制的に召集し、性の奴隷となることを強要した。被害を受けた女性は30万人に上る」と記載されている。
このほか、旧日本軍は慰安婦を「天皇から皇軍将兵への贈り物」と呼んだなどの記載もあった。女性は主に朝鮮半島、中国台湾、中国東北地方、フィリピンなど東南アジア諸国・地域で召集され、うち8割が朝鮮半島で召集されたという。
「人民網日本語版」2007年3月29日