このほど洞庭湖一帯で野生のネズミによる災害が発生したが、早期の予報が正確であったことや、土堤を築くことや、化学的に野生のネズミのばく滅と人手による捕殺などさまざまな対策をとってネズミによる災害を抑制したため、現在、災害は初歩的にコントロールされている。
損害は2005年より小さかった
湖南省植物保護部門によると、長年のネズミ災害防止のノウハウの蓄積があるため、今回の損害は2005年より小さく、再発の防止が次の課題となっている。
ネズミ退治の道具を用意している益陽市大通湖区の関係者たち
保護と捕殺の措置が適切であったため、湖南省益陽市全域でネズミ災害で収穫ゼロの農地は5000ムー(約333ヘクタールにあたる)以下で、直接損害は約500万元で、2005年より小さかった。
ところが、ネズミ災害に直面した湖南省岳陽県の鹿角鎮はそれほどラッキーではなかった。王鵬副鎮長によると、災害が発生した日から、ネズミがいっせいに水田にもぐり込んだので、水田に薬を投下するしかなかく、現在までのところ、薬成分が混ぜるための米だけで5000キロを費やす羽目になった。その結果、面積が益陽市の1/12しかない鹿角鎮の直接の損害は約600万元に達すると見られている。
ネズミによる災害はペストの発生をもたらすことにならないか
大量のネズミは増水期の洪水の発生に伴って、ペストを発生させることになりかねないが、捕殺された野生のネズミの死体はすべて特製の袋に詰められ、石灰による消毒しが施された上で、土の中に埋められるので、ペスト発生の恐れはない、と専門家たちは見ている。
専門家たちは、長期的に見ると、生態的方法で、野生のネズミの天敵の保護に力を入れ、洞庭湖の自然生態系を回復することがネズミ災害を防ぐ抜本的な解決策である、と見ている。
「チャイナネット」2007年7月12日