若い頃四川大学に留学したことがある重慶駐在日本国総領事館の高橋耕一領事の目の中では、彼の仕事は「中国をより才覚に知ること」であった―日本人のため中国をよりよく知り、中国人のため日本をよりよく知ってもらうことである。今では、解読の上で「よりよく知ってもらう」ことが彼の新たな課題となっている。
日メディアの中国に対する客観的な報道を期待
高橋領事に対する単独インタビューは、「よりよく知ってもらう」から始まるものであった。高橋領事は次ぎのように述べた。
近年、日中両国の民間交流活動がますます活発になっているが、異なった言葉と習慣は両国国民の交流の最大の障害となっている。中国の人たちから見れば、日本人の言葉の表現が曖昧過ぎで、礼儀作法も繁雑であるが、日本人も中国人の率直さに驚いている。これは中国人と日本人との触れ合い障害となっている。このような文化的差異をかなぐり捨てれば、日本人の歴史に対する勉強不足も中日の民間交流を妨げるものとなる。現在、中国にきたいという日本人の若者の数が急増しており、若者たちは歴史知識をより多く知るべきである。日本の高校卒業生は江戸時代までの歴史しか勉強しておらず、近代史をほとんど知らない。もし中国にきたいなら、改めて中日両国の近代史を勉強したほうがいい。これは絶対に両国国民の交流に役立つに違いない。
また、中国に来る前に、すでに中国に悪い印象を持っている日本人もかなりいる。これは日本メディアの報道とかかわりのあるものである。一部の日本メディアは中国に関するマイナスの記事を報道しがちで、これはより多くの誤解を引き起こすきっかけとなっている。国家公務員として、高橋領事は日メディアにの中国に対する客観的な報道を期待している。