15日、四川省登山協会によると、現地の人の通報により、五人のメンバーで構成された日本人登山隊が、四川省甘孜州のヤラ雪山に違法で登山しているところを発見された。甘孜州体育局は即刻彼らに登山を停止するよう命じた。さらに初犯であることに免じて、5000元の罰金を払うという処罰を与えた。
四川省のヤラ雪山
四川省登山協会の高敏副秘書長によれば、この登山隊は男性4人と女性1人からなり、8月初に甘孜州にやって来たという。6日、現地の人の通報を受けて、7日、甘孜州登山協会の職員が山の巡回にやって来た際、ヤラ雪山で彼らを発見した。この時、登山隊はすでに海抜4,300mのところまで到達していて、最初のキャンプを設営していたという。
この登山隊はヤラ雪山に登る前、関係部門に登山申請をしていなかった。法律の定めによれば、3,500m以上の山に登るときには必ず省クラスの体育主管部門に申請しなければならない。ところが、彼らが四川省の小さな旅行社を訪ねたところ、この旅行社は申請しなくても登山できると嘘をいったのである。
「外国人訪中登山管理法」と「四川省体育経営活動管理法」に照らしていえば、甘孜州体育局は、この登山隊に5,000~50,000元の罰金を払わせることが出来る。しかし、初犯であることに免じて、甘孜州体育局は5,000元の罰金刑で済ませたということである。
ヤラ雪山は、四川省甘孜州の康定・道孚・丹巴の三つの県が接するところに位置していて、海抜は5,820mあり、山頂には年中雪が積もっている。康巴地区の神山ともいえ、未だかつて誰も登頂したことがない。1999年に日本のある探検隊が登頂を試みたが、成功しなかった。
「チャイナネット」2007年8月16日