また、中日国交正常化35周年の贈り物として、講演会では曻地三郎博士のしいのみ学園の創立、学園の活動の様子について描いた映画「しいのみ学園」を上映した。この映画は、1955年に撮影されたもので、曻地三郎博士が障害児の個性に応じて、個別化教育の方法を打ち出し、子どもたちが気軽で楽しい雰囲気の中で、知識やスキルを学ぶようになった物語である。この映画を見て、より多くの中国の教育者が障害児教育に身を投じるようになり、中国のより多くの障害児が個別化教育を受けることができるように、と曻地三郎氏は望んでいる。
宮本雄二大使はこの映画について、「たいへん敬意を払いますし、非常に感動しました。どうして私が感動したかというと、これは人と人との暖かい感情のお話であり、人への同情心の問題であり、暖かい気持ちで他人と接するという内容であるからです。今、中国が案している「和諧社会」は、まさに人と人の間の感情を強める調和の取れた社会ではないでしょうか。この、人々が強い感動を受けた映画が、中国のみなさんにとって良い参考となることを願います」、と述べた。
曻地三郎博士の事績に感動し、自分で作ったプレゼントを博士に差し上げる女の子
曻地三郎博士の事績や映画の普及を期待する大学生
観衆たちは、「心をこめて教育すれば、どんな子どもの能力も最大限に発揮させることができる」とを信じている曻地三郎博士に感服しており、今後、曻地三郎博士のことや、映画の宣伝に力を入れる、という決意を表した。
「チャイナネット」2007年9月20日