復旦大学産業発展研究センター、浙江省労働・社会保障科学研究院、杭州市新農門農民工(ブルーカラー)研究院が共同でまとめた「2007中国農民工(ブルーカラー)報告」が11日、公開された。報告によると、「農民工」と呼ばれる農村部からの出稼ぎ労働者の過半数は、都市住民の彼らに対する受容度は可もなく不可もない「普通」だと考えている。「中国青年報」が伝えた。
農民工約3万人を対象としたこの調査では、都市での仕事と生活に関して「収入レベル」「仕事環境」「権益問題」「子女の問題」「生活環境」「社会的地位」「文化的生活」の7点について、それぞれ「満足」「やや満足」「普通」「やや不満」「不満」の5段階で回答してもらった。結果、最もスコアが低かったのは「社会的地位」で、「満足」の回答はわずか7.6%、「やや満足」も17.6%にとどまった。逆に「やや不満」と「不満」はそれぞれ15.1%と7.3%、残りの45.6%は「普通」という評価で、「普通」以下を合計すると約68%が満足していないということになる。
また報告はその分析で、時間外労働と休日の減少は、労働者の心と体を疲労させ事故につながりやすく、また貴重な勉強の時間を奪い、よりよい条件への移行を困難にするため、結果的に彼らの生活と都市に対する満足度を低下させているとした。
時間外労働に関しては、非常に一般的な現象だと報告された。農民工の80%以上は毎日8時間以上働いており、10時間以上だという回答者も18%に及んだ。
「人民網日本語版」2008年1月14日 |