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ネットの発達と現代(2)ネットは生活を支配するか
発信時間: 2008-01-14 | チャイナネット

 

米国の著名メディア学者であるニコラス・ネグロポンテ(Nicholas Negroponte)氏は10数年前、著書「ビーイング・デジタル(Being Digital)」の中で、「デジタル化が我々の生活を決定づける」と予言した。では、ネットワークが我々のライフスタイルを100%転換することは果たして可能なのだろうか。その転換は私たちにどのような変化をもたらすことになるのだろうか。

数年前には「紙媒体の出版物はまもなく『氷河期』に入るだろう」とする予言がまことしやかにささやかれた。しかしこの予言は今のところまだ当たっていない。今回の調査では、オンラインで各種書籍を簡単に手に入れることが可能となった今でも、33.6%の人が「読書習慣はネットワークに替えがたい」として依然紙書籍を購入している。また30.8%は、「収蔵的価値が極めて高い本に出会えば購入するが、普通の本ならば可能なかぎりオンラインで読む」と答えた。このほか27.2% は、便利で安いという理由から、電子書籍をダウンロードして読んでいる。

北京師範大学ジャーナリズム研究所の王長瀟・副教授は、「新しく登場したメディアがもてはやされるのは、『体験』への願望と関係がある。人々は新しいものを追い求める傾向があり、それ一段落してからようやく理性的になるからだ。インターネットの発展が私達のライフスタイルを根底から覆すのではないかという心配は一切無用といえる。伝統メディアと新メディアのとの関係は、人間の目と鼻の関係のように、それぞれの場所があり、それぞれの存在理由がある」と指摘している。

調査中、「伝統的なコミュニケーション方法で、ネットワークが取って代わることが不可能なものは?」という問いに対する回答として多く挙げられたのは、▽直接会ってお喋りしている時のお互いを信頼する眼差し(25.6%)▽友達同士で集まった時に味わえる、めまぐるしく変わる皆の表情や気持ち(20.9%)▽手紙を書いていて、じっくり慎重に言葉を選ぶ時の微妙な気持ち(12.8%)▽印刷図書の質感や書面に随時書き込みできる気安さ(12.6%)▽収納しておいた昔の本を数年ぶりに出した時に感じる懐かしさ(10.8%)▽出張で向かう未知の土地に対する好奇心(8.7%)▽街をぶらつくときのワクワク感(8.7%)――などだった。

「人民網日本語版」2008年1月14日

 

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