地質災害による人的被害や経済的損失をできる限り軽減することを目指して作成された「全国地質災害予防『第11次五カ年計画』プラン」がこのほど、正式に公布された。
中国は世界で地質災害が最も深刻な国の一つだ。1995年から2005年にかけて、突発的な地質災害による死者・負傷者は年平均1108人、経済的損失は年平均59億元に上り、最も多かった98年は150億元にも達した。
同「プラン」は05年を基準とし、第11次五カ年計画(2006~2010年)期間を対象期間とする。総合的目標として、山間区や丘陵区における地質災害調査を完了させ、平野区での地質災害調査を実施して、地質災害の分布状況や被害の程度を把握することを掲げる。また小康社会(ややゆとりある社会)の全面的建設に対応した基礎調査システム、警告システム、緊急対応システム、予防システムなどを基本的に構築し、被災者を30%減少させることを目指す。
地質災害が発生しやすい地域の分布状況や社会経済的な重要性といった要因を踏まえて、同「プラン」は災害が発生しやすく、人口が密集し、経済が比較的発達し、重要なインフラを擁し、国の安全に関わる地域、また国民経済の発展に関わる重要プランの実施地域などを「地質災害重点対策区」に定めている。
「人民網日本語版」2008年2月12日
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