ネズミ年の今年、広東省広州市ではペットとしてハムスターを飼うことが大流行している。これまではたまに街角で売られるだけだったハムスターが、今やペット市場を席巻している。しかし専門家は「ハムスターは致命的な病気を引き起こす菌を大量にもっており、かまれると危険性が増大する」と警告を発する。「南方都市報」が伝えた。
あるペット会社の社長によると、ハムスターは普段それほど人気がないが、今年はネズミ年なので、春節(旧正月)前に数百匹が売れた。小型のもので普段は1匹5~10元程度の価格が、今年は30元前後に跳ね上がり、中には千元以上するものもある。
広州市ペット研究センターの徐耀基・高級獣医師は11日、次のように述べた。現在はペットのハムスターや家ネズミにかまれて医療機関を受診するひとはそれほど多くないが、今年はネズミ年でもあり、ペットのハムスターから病気をもらったりかまれたりしないよう気をつける必要がある。ハムスターは出血性熱病のウイルスをもっており、過剰に接触したりかまれたりすると容易に感染する。飼育に当たっては十分気をつけなくてはならない。
別の専門家は次のように指摘する。ハムスターなどの齧歯類は歯が鋭く、狂犬病ウイルスをもっていることがあり、かまれたらすぐに傷口を手当てしなければならない。まずかまれた患部の血をしぼって毒を出し、大量の水で洗い流し、ヨードチンキなどの消毒液を塗る。傷が深い場合は油断は禁物で、ただちに医療機関を受診しなければならない。
「人民網日本語版」2008年2月12日
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